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2010年6月19日 (土)

柔和さ

 心優しく、へりくだっている王。これこそ、預言者が語ったメシアの姿であり、メシアはその柔和さのゆえに、命を絶たれるのです。十字架はメシアが抵抗せず、柔和であったからこそ起こった出来事です。もし、力による抵抗をしたなら、十字架はなかっただろうし、預言者イザヤが預言したような、ほふり場に引かれて行く小羊のようなメシアの姿はイエスにおいて実現しなかったでしょう。

ですから、ろばの子に乗るというのは、その「柔和」さの象徴なのです。

 最後に勝つのは、力の支配でも、抑圧でもありません。能力があることでも、人より秀でていることでもありません。あるいは、人脈があって人々から愛されていることでもないのです。だって、イエス様は最後、人々から忌み嫌われて殺されたわけですから。人々の評価などはあまり関係がありません。人の評判も名声も、力も、能力も、全てはいつか色あせるし、より評判の良いもの、力のあるものが現れればすぐに忘れ去られます。しかし、柔和さは滅びません。ねばり強いのです。

 それはまるで、ゴキブリのようです。ゴキブリはこの世で最も嫌われる昆虫です。まず、ゴキブリがかわいいという人はいないでしょう。多くの人がゴキブリを恐れています。私の妻や子供たちなど、みなゴキブリを恐れています。その恐れ方と言えば実に面白い。以前、巨大なゴキブリが現れ、家の中に奇声が発して、見たら妻と子供達が逃げ惑っていました。それで、僕が新聞紙でゴキブリを殺しましたら、みんなほっとして、僕は洗面所に手を洗いに行ったのです。そうしますと、また妻の叫び声が聞こえてきたのです。何かと思って台所にもどったら、ゴキブリの足がちぎれてまだ残っていたのですが、それを見て、妻は腰砕けになっていました。ゴキブリってすごいですね。

 そんなゴキブリについて詩をつくりました。

「柔和でへりくだったゴキちゃん」

ゴキちゃん。あなたは偉大です。あれほど人々に忌み嫌われているのに、自らを卑下することもなく、大らかに生き、突然あらわれ、時には羽を広げて飛んでいる。人々が叫び声を上げているのに、君は勇敢にも人に向かって飛んでいく。まるで、『僕はここにいるよ』と言っているようだ。

ゴキちゃん。やっぱりあなたは偉大です。そんな小さな体なのに、特に優れた武器もないのに、ただ動いているだけで恐れられる。嫌われる。しかし、何があっても胸をはって生きている、そんなあなたは偉大です。

 考えて見ると、使徒パウロもペスト菌のような存在だと言われています。しかし、彼も柔和でへりくだっていて、力による復讐をせず、自らのいのちを神にゆだねた人でした。今で言えば、まさにゴキブリのような人です。

最新のコンピューターに「どんな人間が最後に生き残るか」を推測させたところ、「力の強い人、自分のことを優先させて考える人、競争に勝ち抜いた人」などという大方の予想を裏切って、「譲る心をもった人」という回答が出てきたそうです。つまり、共存共栄できる人です。まさにゴキちゃんじゃありませんか。力ではなく、愛を、柔和さをです。

(洛西キリスト教会 奥村拓也)

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